大規模オフィスの移転から官公庁まで
さまざまなプロジェクトが活躍の舞台
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チームが同じでも営業や現場に出ていることが多いので、3人がそろうのは久しぶりですね。まず、昨年度に担当した中で、最も印象に残ったプロジェクトについて教えてください。
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私は毎年2月に東京と大阪で親会社(大塚商会)が開催する大規模なプライベートフェアの会場内LAN配線を、昨年に続いて担当しました。プライベートフェアと言ってもITでは国内最大級のもので、展示機器用のLAN配線は数百本あります。これを僅か2日間で施工する必要があり、速さと正確性を同時に求められる難しい工事です。昨年はまだ新人で、先輩の指示通りに動くことしかできませんでしたが、今回は2度目ということもあり材料の選定から配線図面の作成、施工業者への依頼、現場管理、通線試験など多岐にわたる業務を担当し、戦力として貢献できたと自負しています。自分の中では、1年の間に身に付けた知識やスキルを発揮する集大成のプロジェクトという位置づけです。自分の力が足りない部分はチームのメンバーに支えてもらいながら、集中力を途切れさせることなく乗り切れたことが、大きな自信になりました。
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私はまだメインでプロジェクトを担当したことはありませんが、先輩が担当する比較的大規模なプロジェクトにメンバーとして参画しています。最も印象に残っているのは、親会社(大塚商会)のオフィス移転に伴うネットワーク関連の工事です。3フロアにわたる800人規模のオフィスで、工事のスタートから引き渡しまで約2カ月半かかりました。私が担当したのは施工業者への作業依頼や現場管理です。現場を確認して施工に問題がないか判断するのに苦労しましたが、上司や先輩、施工業者の方々に支えられながら多くの経験を積むことができました。私は入社以来、主に大塚商会グループから依頼されるプロジェクトに携わってきましたが、R.Wさんは官公庁をメインに担当されていますよね。
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そうですね。官公庁のプロジェクトは基本的に入札になるので、複数の企業と競合することになります。昨年度のプロジェクトで最も規模が大きかったのは都内108カ所の拠点に無線LANを導入するための電波調査と配線工事です。私は全体の予算とスケジュール管理、各拠点の担当者と施工の日程調整、部材の手配、現場管理等、全工程をプロジェクトマネージャーとして統括しました。このプロジェクトは、拠点ごとに環境が異なるため、施工方法を都度協議しながら進める必要があり、今までで一番苦労しました。それでも、一つひとつの課題をお客様と納得いくまで話し合って解決し、予定通り4カ月の工期で完遂することができました。
プロジェクト全体を担当することで
当社ならではの競争力を発揮できる
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私たちは技術営業としてプロジェクトを受注するところから、工事のスケジュールや部材の手配、施工業者への指示、工事の品質チェック、現場の施工管理等幅広い業務を担当します。2人は入社前に、こうした業務内容について理解していましたか?
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選考期間中に先輩社員の話を聞く機会が何度かあるので、8割くらいは理解していました。ただ、実際に仕事をすると想像していた以上に扱う製品の種類が多いことに驚きました。監視カメラは知っていましたが、セキュリティに必要な認証装置やアルコールチェッカー、ビルの消費電力を測る機器など、多岐にわたっています。それだけお客様へ提案できることも多いので、それが仕事の面白さに繋がっています。
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いま振り返ると、入社前は一般的な営業職という認識しかなかったので、正直に言って業務の理解は4割くらいだったと思います。文系出身でITインフラに関する知識も持っていませんでしたが、3カ月間の研修で基礎を学び、技術営業の業務理解を深めることができました。ITだけでなく、施工に関する知識も必要なので、覚えなければならないことは本当にたくさんあります。入社時はネットワーク回線が繋がる原理もわからないゼロベースからスタートしましたが、先輩方が丁寧に教えてくれたので、とても恵まれたOJT環境で学ぶことができました。
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私も文系なので、入社時はM.Mさんと同じようにIT関連の知識は持っていませんでした。営業職としてイメージしていたのは、お客様のご要望を伺い見積を作って、プレゼンして受注という流れです。でも、当社の技術営業はプロジェクトの最初から最後まで携わり施工管理も行います。お客様から工事現場のことで何か問い合わせを受けてもすぐに答えられますし、変更や調整が必要になった時にも素早く対応できます。他社では営業と施工管理の担当を分けていますが、そこを兼任していることが当社の大きな強みになっていると思います。
困難に直面した時に頼れるのは
専門知識を豊富に持つ上司や先輩たち
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一般的な営業職と異なり、お客様への提案から受注、施工管理、引き渡しまでプロジェクトに携わっていくのが当社の技術営業の特徴です。2人がどんな時に仕事のやりがいや喜びを感じているか教えてください。
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上司や先輩に聞いたり、自分で調べたりして、自分のできることが増えた時にやりがいを感じます。まだ現場で任せてもらえる業務も限られていますが、先輩の「いてくれて助かった、ありがとう」という言葉が何よりの励みになっています。
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やはり自分自身の成長を実感した時です。プライベートフェアの担当も2度目になり、施工業者への指示やネットワークの設置など先輩の力を借りずに行うことができました。最初に担当した時は何もわからなくて本当に大変でしたが、次の現場の配線工事で、プライベートフェアの経験を応用できることに気付いたんです。あの時の苦労には意味があったと気付いてから、困難なプロジェクトにも前向きに取り組めるようになりました。そうした日々の努力をしっかり見て、支えてくれる先輩や上司の存在も業務に向かうモチベーションを高めてくれます。
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私は2人より長く業務を経験していますが、毎日のように新しい発見があります。わからないことや、自分だけの力では解決できないことも次々に出てくるので、年次を重ねても学ぶべきことは尽きません。解決が難しい課題にぶつかっても専門知識を豊富に持っている上司やベテランの先輩が数多くいて、すぐに答えを見出せるのは当社の大きな強みです。私もわからないことは聞きますし、知っていることは教えてあげます。教わり、教えるという関係性の中でメンバーと一緒に成長できることが、何よりのやりがいになっています。
コミュニケーションの活発な環境が
目標に向けた成長を促してくれる
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わからないことを上司や先輩方に聞きやすい環境のおかげで、一人で悩んだり迷ったりすることはありません。
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風通しが良くコミュニケーションが活発なのは当社の風土で、私はそんなこの会社が大好きです。テレワークで対応できる仕事もありますが、自宅だと自分の作業をするだけで完結してしまいます。オフィスにいるとメンバーと雑談したり、仕事を頼んだり、頼まれたりすることもあります。わからないことを聞いて新しい知識を得るだけでなく、人間関係を深めるためにも出社してメンバーと同じ空間で働くようにしています。
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本当にそうですね。私は監視カメラやネットワークに関する知識はK.Yさんに教えていただきました。忙しくても、しっかり教えてくれる上司や先輩の方々には心から感謝しています。
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私もコロナ禍でテレワークが中心だった時期に、上司に出社させてくださいと直談判しました。メンバーと一緒に働く方が効率がいいし、何よりもオフィスの雰囲気が好きなんですね。そうした環境のなかで、日々成長している二人の目標について教えてください。
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まず、少しでも早く技術営業として必要な知識とスキルを身に付けることです。前回は800人規模のオフィス移転工事で多くの知識を得ることができましたので、今度は1000人規模の移転工事を経験してみたいです。また、個人的にネットワークに興味があって勉強しているので、この分野のエキスパートになりたいと思っています。
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私の直近の目標は、来年で3度目になるプライベートフェアのプロジェクトでメイン担当になることです。そのうえで、自分の得意分野として電気管理に関するスキルを磨きたいと考えています。電流や電圧について膨大な知識を必要とするので簡単ではありませんが、メンバーの誰かが電気関連のプロジェクトを手がける時に頼られる存在になりたいと思っています。
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2人ともすぐに目標を達成してしまいそうですね。私の目標は上司に追いつくことです。技術面、営業面どちらにも優れた力を持ち、プロジェクトで大きな求心力を発揮している方です。営業や工事現場に同行すると、毎回知識と経験量に圧倒されます。お客様の急な要望に対して、付加価値を高めた提案で返すのは本当にすごい。あと7年で業務経験が15年になるので、それまでにお客様やメンバーから信頼され、安心して仕事を任せてもらえるPM(プロジェクトマネージャー)になっていたいと考えています。働きやすい環境作りもその一環であり、メンバー間のコミュニケーションを重視していたので、とても良好という話が聞けたのはうれしかった。2人の成長と活躍に期待しています。今日はどうもありがとう。